代表者ブログ
一生感動

2017.07.16
カテゴリ:

施主工事

建て主から材料を支給してもらって取付けだけ弊社で行ったり、指名された業者を使って工事したりすることが頻繁にあります。
これらを弊社では「施主工事」と呼んだりします。

例えば、家族旅行で訪れた沖縄で拾ってきた貝殻を玄関の土間に散りばめて欲しい、とか、昔から大切にしている思い出の照明器具を取り付けて欲しい、とか。
幼馴染が畳屋なんで、彼に頼みたい、とか、親戚が電気屋なんで、エアコンはそこでお願いしたい、とか。

弊社では、こうした「思い出」や「ご近所付き合い」なんかを大切にしながら家づくりをすることをお勧めしています。
勿論、普段から我々が使い慣れた材料や職人さんの方が、綺麗に、間違いなく仕上がるんでしょうが、それだけが、いい家づくりの全てかと言えば、そうではないと思うんです。
「そういえば、これ重くて、持ってくるの大変だったね」とか「ここ、アイツが作ってくれたんだったよな」とか。
建築中の「思い出」というのは、たくさんあればあるほど、完成した家に愛着が湧きますから。

西美薗の家の奥さんのお父さんは、ご実家のある北海道で活躍する現役バリバリの大工さん。
いつかお父さんに家を建ててもらいたい、と夢に見てたわけですが、縁あって、新居を構えることになったのは遥か彼方の浜松市。
この時点でご夫婦は「お父さんに建ててもらう」という夢を半ばあきらめていたようですが、なんとか娘の家を建てたい、というお父さんの熱意もあって、お父さんに大工工事を担当していただくことが実現いたしました。

勿論全てが一筋縄でいったわけでもなく、様々な問題を解決しながらの工事となったわけですが、いざ工事がはじまってみれば、娘の家を作っているお父さんは、北海道とは違った酷暑の中でも毎日が楽しそう。
お父さん×扇建築工房の家は、ご夫婦にとってもお父さんにとっても、きっと忘れぬことのできない大切な大切な我が家と思い出になることでしょう。