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切磋琢磨

2018.09.30
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見学会で、もうちょっとヒントをみつけてみる

こんにちは、扇建築工房の井口です。

見学会ですごく良かったな~、ちょっと好みと違ったな、と感想をもって帰ってくると思います。

でもせっかく行くのでちょっとだけプロの視点でみてみると
もうちょっとヒントをみつけられます。


たとえば料理人の方が外食するとき。

たぶん、食べてただ「おいしかった」「おいしくなかった」だけでなくて
「どうやってこの味を出したのか、このソースは何が入っているのか、この器やグラスはどこのものか」など
探りながら食べるので忙しんじゃないかと思います。

自分の料理に活かすには、そこが大事だから(だと思います)。


私たち住まいのつくり手もそれと同じで
普段どうやって建物を見ているかというと

ほかの工務店仲間が設計した住宅を見せていただくときや、いろいろな建物を見に行くときはもちろん
普段からレストランに行くときや、買い物で店に入ったときも

「雰囲気良いな」「居心地良いな」「品が良いな」など良い印象のときも、反対のときも
何か感じたときには「何でそう感じたのか」「そう感じさせたのは何なのか」をいつも探っています。

明かりが上にあるからなのか下にあるからなのか
窓が高いからなのか低いからなのか
天井が黒いからなのか、床がカーペットだからなのか
木が見えているからなのか、空が見えているからなのか

つくり手としては、そこが大事だからです。


今これを読んでる住まいを計画中の方も

もし住宅見学会を見にいって「なんかいいなあ」と思うことがあったら
それか反対に「ちょっと自分の好みの雰囲気とは違うなあ」と思うことがあったら
そう感じた理由が必ずあるはずです。

それは何からきているのだろうと、ちょっと立ち止まってじっくり見てみてください。

少し専門的ですがいつもの見学会が、もっと深くヒントを得られるものになるし
残念ながら好みが違った建物の時でも体験が役立ちます。

ご自分で設計まですることはないとしても、家の設計を始めるときにはちょっと役立つかもしれません。


井口慎弥/扇建築工房
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