スタッフブログ
切磋琢磨

2017.12.23
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「地面は平らじゃない方がいいの?」

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こんにちは、扇建築工房の井口です。普通に考えると地面は平らにしたいと思いますよね。その方が歩きやすそうだし、ボールで遊んでいても転がっていかなそう。バスケのドリブルもまっすぐ跳ね返ってくる。

でも出来れば、ほんとは真っ平らは避けたい。

水はけのことを考えて道路や側溝に向かって少しだけ斜めにしておいて、水たまりができにくいように計画しておきます。「水勾配(みずこうばい)」と言います。

ただ単純に道路から斜めに上がっていければ簡単なのですが、建築の計画によってはそうばっかりでもない。

斜面が急すぎて車がとめにくい!
地面がどんどん高くなって、土がお隣さんとの境のコンクリートブロックより高くなってはみでちゃった!
道路からみて不自然に建物があがっているな・・・

て、なってしまうこともあります。

が、設計段階で気付けるのでそうならないように
地面を3次元にひねってみたり、敷地の中心から放射状に勾配をつけてみたり、あの手この手を机上で試します。

もちろん配置外構計画は水勾配だけが全てではありません。いろんな要素がありますので、総合的に「うん、いいね」となる計画を導き出します。

井口慎弥