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スタッフブログ
切磋琢磨

2021.02.10
カテゴリ:

床板には何の木が良いか?

こんにちは、扇建築工房の井口慎弥です。

「いろんな床板があるみたいだけど、何か良いのだろう?」

ということで、家づくりの参考にしてみてください。


はじめにまとめ

・良いとこ取りの床板は無い

・足触りがやわらかく暖かい木ほど、へこみやすい

・傷つきにくく堅い木ほど、足触りは堅く冷たい

・素足で過ごす住宅では針葉樹が向いている、基本はその地域で採れる木で。


床材の樹種は本当にいろいろ

床板となると、厚みも12mm~30mmと構造材に比べて薄く、構造材ほどの強度も求められません。

そのため極端に言うと、どんな木でも床板になる。

そういうことだから本当にあらゆる樹種の床板があります。

 

樹種は大きく分けると

①針葉樹

②広葉樹

の2種類に分かれます。

 

①針葉樹
すぎ・ひのきを代表に、まつ・ひば・さわら など




上3枚の内、下2枚 出典:森林総合研究所データベース

 

②広葉樹

なら・くり・けやき・かば・たも など



上3枚の内、下2枚 出典:森林総合研究所データベース

 

 

樹種による特徴

樹種による特徴は、その切り口から違いを見ることができます。

 

①針葉樹の切り口の拡大

すぎ

出典:総合森林研究所木材データベース

 

②広葉樹の切り口の拡大

なら

出典:総合森林研究所木材データベース

 

比べると

①針葉樹は隙間が大きい

→軽く柔らかい

堅いものをあてるとへこむのは、このためです。

 

その反面、隙間が大きいということで空気をたくさん含んでいます。

ふとんやダウンジャケットをイメージすると分かるように空気をふくんでいるほど断熱材となり暖かく

針葉樹の床が冬もヒンヤリしないのもまたこのためです。

 

②広葉樹は隙間が少なく詰まっている

→重く堅い

傷つきにくいのはこのためです。

 

反面、詰まっている分、足と触れる面積は大きくなるとともに

空気が少ないので、断熱性は針葉樹に比べれば低い

 

木はいろいろあるのでその中間の木もあります。

 

大まかには比重が目安になります。

「木材」「比重」で検索すると一覧が見られるウェブサイトもあり

数字が小さいほど針葉樹の特徴が

数字が大きいほど広葉樹の特徴が

強く現われることになります。

 

良いとこ取りというわけにいかないのですね。

 

 

選び方

おすすめの考え方としては

住宅のために床材を検討されているのであれば

床は住宅の中で触れている時間が長い、というか、

足裏だけでなく、時には寝転ぶなど常時触れている部位なので

足触り肌触りが最優先でしょう。

 

そういう点からはやわらかく暖かい針葉樹が適している、となります。

 

針葉樹にもいろいろあるわけですが

原則は地元で採れる樹種として

構造材や天井材などとの相性も設計者に相談してみてください。

 

ここ静岡県浜松市では天竜杉ですね。

 

 

まとめ

・良いとこどりの床の木は無い

・足触りがやさしく暖かい木ほど、やわらかくへこみやすい

・傷つきにくく堅い木ほど、足触りは堅く冷たい

・素足で過ごす住宅では針葉樹が向いている、基本はその地域で採れる木で。

ということで家づくりに参考にしてください。

 

 

井口慎弥/扇建築工房