床にこだわると、ぐっと趣が生まれます
新年を迎え、一週間が経ちました。
代表ブログにも書かれていましたが、仕事始めに弊社スタッフで、豊川稲荷へ参拝しに行ってきました。
ちなみに私の今年の目標は、情報発信です。
建築業界で働く者にとっては、当たり前のように感じることでも、初めて家づくりをする方には「へえ、知らなかった」ということも多いはず。
そういった小さな情報を拾い集めて、発信していきたいと思っています。
このスタッフブログ『切磋琢磨』でも、
皆様にちょっとしたお役立ち情報をお届けできるように、随時更新していきます。
それでは早速。
今回のテーマは『床』です。
一口に床といっても、フローリングから大理石、畳、タイルなど、様々なタイプがありますね。
ここでは、フローリングに絞ってお話させていただきます。
皆さんは、フローリングというとどんなものを思い浮かべますか?
↓このようなタイプが浮かぶ方が多いかと思います。
合板材か無垢材か、どの素材を使うかによっての違いはありますが、表面が平らにならされた木材の床板という点では、共通しています。
おそらく、最もスタンダードなもので、弊社の事務所の床もこのタイプです。
では、こんな床をご覧になったことはあるでしょうか?
同じ木材の床でも、だいぶ印象が変わりませんか?
この蜂の巣のような加工のことを、「名栗加工」といいます。
角材や板の表面に独特の削り痕を残す、日本古来からの加工技術です。
なんと、この下処理の過程に過ぎなかった「名栗加工」を、侘び寂びの趣として取り上げたのが、千利休だったのだとか。
確かに、この凹凸が生む陰影は表情豊かで、人を惹きつけるものがあるように感じます。
実際に歩いてみると、肌触りがとても心地いいので、もし機会があれば体験してみてくださいね。
家づくりをする時、考えることは山ほどあると思います。
そんな中で、床にも一工夫こだわってみると、こんな趣のある空間が生まれるということも、
頭の片隅に覚えておいて頂けたら幸いです。
三村美香
扇建築工房 https://www.ougi.jp/
お問合せ https://www.ougi.jp/contact/