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切磋琢磨

2020.05.20
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LED電球 あらためて比較してみた

こんにちは、扇建築工房の井口慎弥です。

ボール球をシンプルに壁につける、というのが定番でよく使います。シンプルで潔いのが良い。
照明を選ぶときに考えている3つのこと

ここについている電球はボール球という径の大きいタイプのもので
径が大きい=表面積が大きく、小さい径=小さい表面積のものに比べて、広い表面に光が分散するのでまぶしさを感じにくいという特徴があります。


このボール球、数年前まではそれまでずっと使っていた白熱灯ボール球がだんだんと入手しにくくなり、代わりとしてその次に使っていた蛍光灯ボール球も徐々に減ってきて、今はLEDボール球を使っています。

数年前、そういう流れでLEDボール球を使ってみようかといくつか検討してみたことがありました。しかし当時どれも目に刺さるようなまぶしい光で、さらに根元の放熱のフィンが銀色で大きく目立つこともあり、これでは落ち着く居場所である住宅には使いにくいと、採用しませんでした。

その後、蛍光灯ボール球を使ってきてまぶしさもないのですが、蛍光灯の特徴で点灯してから本来の明るさになるまで数分間かかります。
パッとつけてパッと消すところ、例えば収納や廊下、洗面所では、明るくなる前に用が済んでしまうということがありました。

最近ではLED電球でも全面ガラスでフィンも無く、見た目白熱灯ボール球そのもの、LED独特の光が目に刺さるような感じもないという良い製品もいくつかあり使ってきたのですが
これはこれで不具合が起こることもあったりで、今回ほかのLED製品を検証してみます。


【今回新たに検証したLED電球】
①パナソニック 40型相当 電球色相当 3.7W 430lm 95mm径
②アイリスオーヤマ 40型相当 電球色相当 3.9W 400lm 95mm径
③ELPA 40型 電球色相当 5.0W 400lm 95mm径
④TOSHIBA 40型相当 電球色相当 610lm 95mm径
(W(ワット)やlm(ルーメン)の意味・違いは、検索するとたくさん出てきます。)


①パナソニック 40型相当 電球色相当 3.7W 430lm 95mm径

点灯してみるとこんな感じで(写真では全く伝わらない!以下同様。)心配していたLEDの刺さるようなまぶしさはなく、直視しても不快感はありません。

横から見ると根本に白い部分が見えます。ここに安定した光をつくるための技術が詰まっているらしい。


②アイリスオーヤマ 40型相当 電球色相当 3.9W 400lm 95mm径

同様にこんな感じ。不快なまぶしさもなく、光の感じはおだやか。


③ELPA 40型相当 電球色相当 5.0W 400lm 95mm径

まぶしい感じもなく、根元の白い部分が小さくて目立ちにくく横から見た感じが一番すっきりしていて良い。

よく見ると真ん中にスジがある。点灯すると分かる。


④TOSHIBA 40型相当 電球色相当 610lm 95mm径

光が強く直視はできない感じ。
というかほかが400lmに対してこれは610lmなので、ほかに比べて単純に明るいということになります。
視界に入るところに裸で使うにはちょっとつらいかな。写真では違い分かりませんね。


裸で使う前提だと光の不快感=まぶしさを感じにくことが第一です。

そうするとこの中では①②③はほぼ同等でした。④は視界に入るとちょっとまぶしい。
③は根元の白い部分が小さくていいのだが、点灯時のスジが気になる・・

ということで次は①と②の消灯時を比べてみます。
左が①のパナソニック、右が②のアイリスオーヤマ

根元の白い部分が左のパナソニックの方が少し小さくて目立ちにくい。ちょっとだけですが・・・

ということでこの中では、①のパナソニックが良さそうです。

ちなみに4種類とも球の素材は樹脂。全面ガラスの製品と並べてみるとこんな感じ。

近づいてよく見ないと分からないけど、消灯してるときはガラスの方がやっぱり素材感がいい・・・現物で比べると明らかです。一長一短ですね・・。
すべてに100点満点は無いので総合的に判断していかないといけません。

LEDはこれからも良い製品が開発されてくることと期待します。

長期間使ってみて新たに分かってくることもあると思うので、状況を観察していきます。

井口慎弥/扇建築工房