スタッフブログ
切磋琢磨

2020.01.09
カテゴリ:

床にこだわると、ぐっと趣が生まれます

 

新年を迎え、一週間が経ちました。

代表ブログにも書かれていましたが、仕事始めに弊社スタッフで、豊川稲荷へ参拝しに行ってきました。

 

 

ちなみに私の今年の目標は、情報発信です。

建築業界で働く者にとっては、当たり前のように感じることでも、初めて家づくりをする方には「へえ、知らなかった」ということも多いはず。

そういった小さな情報を拾い集めて、発信していきたいと思っています。

 

このスタッフブログ『切磋琢磨』でも、

皆様にちょっとしたお役立ち情報をお届けできるように、随時更新していきます。

 


 

それでは早速。

今回のテーマは『床』です。

 

一口に床といっても、フローリングから大理石、畳、タイルなど、様々なタイプがありますね。

ここでは、フローリングに絞ってお話させていただきます。

 

皆さんは、フローリングというとどんなものを思い浮かべますか?

↓このようなタイプが浮かぶ方が多いかと思います。

 

合板材か無垢材か、どの素材を使うかによっての違いはありますが、表面が平らにならされた木材の床板という点では、共通しています。

おそらく、最もスタンダードなもので、弊社の事務所の床もこのタイプです。

 

では、こんな床をご覧になったことはあるでしょうか?

同じ木材の床でも、だいぶ印象が変わりませんか?

この蜂の巣のような加工のことを、「名栗加工」といいます。

角材や板の表面に独特の削り痕を残す、日本古来からの加工技術です。

 

なんと、この下処理の過程に過ぎなかった「名栗加工」を、侘び寂びの趣として取り上げたのが、千利休だったのだとか。

確かに、この凹凸が生む陰影は表情豊かで、人を惹きつけるものがあるように感じます。

実際に歩いてみると、肌触りがとても心地いいので、もし機会があれば体験してみてくださいね。

 


 

家づくりをする時、考えることは山ほどあると思います。

そんな中で、床にも一工夫こだわってみると、こんな趣のある空間が生まれるということも、

頭の片隅に覚えておいて頂けたら幸いです。

 

 

三村美香

扇建築工房 https://www.ougi.jp/
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