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できることであれば避けたい土地

できることであれば避けたい土地 アイチャッチ

不動産屋さんの言う「いい土地」と、住宅設計者が言う「いい土地」には随分と違いがある。

何故だろうか。
不動産屋さんの場合、「一般論」で物事を考える。当たり前の話だ。
土地を買われた方が、平屋建てを建てるのか、2階建を建てるのか、ハウスメーカーで規格型住宅を建てるのか、それとも設計事務所に凝った間取りを依頼するのか、知る由も無い。
それに、どこの誰が設計するのかもわからないわけで、とりあえずは定型の査定書の査定項目がすべてとなるわけだ。
兎にも角にも南面道路や、角地がいい、とされるのはこのためである。
ところが、住宅設計者の立場になるとずいぶん考え方が変わってくる。
設計者の場合、査定上の「一般論」などは全く気にもならず、隣地の状況や風通し、それから日当たりや借景など、査定書には一切出てこない項目ばかりに目がいく。
南面道路だとしても、土地が小さければアプローチからの目線がリビングに突き刺さる事になってしまうし、交通量のある角地なんかに建てようものなら、道行く人みんなから家の中が丸見えになりかねない。
これから土地を探して家を建てようとする方は、先ずは依頼したいと思える住宅設計者を探すところからスタートしたいところだ。
そして、その設計者のアドバイスを携えた上で、土地探しをされるほうが断然失敗は少ない。

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